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今までに読んだ小説の中でベスト10に入るかと言われれば、微妙なところだけど、もう一枠小さくして、今までに読んだミステリの中で、ということにすれば、間違いなくベスト10に入る。それが、島田荘司の「占星術殺人事件」ということになります。

ずいぶん前に読んだミステリのトリックは正直ほとんど思い出せないんだけど(わたしだけ?まあ記憶力に問題がw)、この「占星術殺人事件」は別。トリックが分かった瞬間のカタルシスがとても大きかったからね。他だと、「すべてがFになる」ぐらいかな。

とまあ、そんな作品の改訂完全版とやらが、ノベルズになっていたので、読んでみた。

まあ、正直どこが改訂されたのかわかるわけではないのだけど、やっぱり今読んでも面白い。トリックは覚えてしまっているので、そこにどのようにつながっていくのか、まだか?まだなのか?とか思いながら、楽しく読めました。

 

占星術殺人事件 改訂完全版 (講談社ノベルス シC- 21)
占星術殺人事件 改訂完全版 (講談社ノベルス シC- 21) 島田 荘司

講談社 2008-01-11
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近未来SF(2028年とかだから、高々20年後ですよ)でありながら、本格ミステリでもあるというちょっと変わった作品。ずいぶん昔に書かれたものなんだけど、今読んでもとても新しい。

月面で発見された宇宙服を着た死体。調査の結果、5万年前の死体であることがわかる。もちろん月面にたどりつく文明もあるわけがない時代。この死体は、いったいどこから来たのか?

とまあ、背景は近未来SFなんだけど、テーマは謎解きということで、これは完全にミステリだよね。もちろん「タイムスリップしました~」みたいな安易な回答ではありません。

星を継ぐもの

星を継ぐもの ジェイムズ・P・ホーガン 池 央耿

東京創元社 1980-05
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おすすめ平均 star
star真っ赤な宇宙服
star大風呂敷がまとまる快感
starこの書物をSFと呼んでよいか?

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実は、この本を読もうと思ったのは、先に紹介した「女王国の城」の中で、登場人物がお勧めしていたからだったりします(笑)

有栖川有栖の学生アリスシリーズの4つ目の長編なんですが、前作の双頭の悪魔 (創元推理文庫)から10年以上と、ものすごく待たされました。つか、前作まではfilesに借りてたよ!(もう10数年会っていない・・・のかな)

有栖川有栖には「学生アリス」の他に「作家アリス」シリーズというのがあるのだけど、どちらのシリーズでも「有栖川有栖」という人物がワトソン役で、どちらも文章書きという設定です。面白いのは、それぞれのアリスが逆のシリーズを書いているという設定なのですな。

で、「女王国の城」ですが、これが面白い。中ほどまでは、物語はゆっくーりと進むのだけど、終盤は一気に加速。さすがに論理的な解決は無理なんじゃないの?と思うぐらいなんだけど、きっちり解決されるのだな。さすがは有栖川有栖が10数年かけただけあって、非常によい出来です。

まあ、そもそも青春推理小説が好きなのよねぇ。栗本薫のぼくらの時代 (講談社文庫)シリーズとか。

女王国の城 (創元クライム・クラブ)

女王国の城 (創元クライム・クラブ) 有栖川 有栖

東京創元社 2007-09
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おすすめ平均 star
starストレートな娯楽ミステリー
starペリパリ
star長く待たされました

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去年、入院をお伝えした中島さんが無事退院されたそうです。

http://homepage2.nifty.com/kaguraclub/2008-1-20.html

まだすぐに復帰というわけにはいかないようですが、一安心です。

こんなに心配したのは久々かも。

 

あ、みなさん、今年もよろしくお願いしますm(__)m

ちょーっと、心配になってきたニュース。

グイン・サーガや伊集院大介シリーズなどの著者である栗本薫さんこと中島梓さん(といいつつ、さらに本名は別らしいのだが)が、胆道閉塞のため大きな手術を行うとのこと。

http://homepage2.nifty.com/kaguraclub/2007-12-4.html

入院されていたのは、知っていたのですが、年明けぐらいにふつうに復帰されるぐらいに思っていたので、手術の話を聞いて、ちょっと心配になってきました。

中島さんの著書は数百冊あると思うんだけど、多分8~9割方読んでいると思うんですよ。中学生ぐらいから読み始めたのかな。
そう考えると、やっぱり影響を受けてないわけないんだよね。続きをまだまだ読みたいシリーズもたくさんあるし。

無事、手術が成功し、作家として復帰されることを祈っています。

「ウェブ進化論」がWebのある様、変化していく様を書いた"Where does Web go?"であるならば、「ウェブ時代をゆく」は、そんなWebの進化のなかでどう生きるか、"How should you live at Web?"、人生論あるいは処世術の書ということができるように思う。

とするならば、逆説的にWebは社会そのもの、少なくなくとも社会の一部であるともいえる。

そんな新しい社会とどうコミットしていくか、考えさせられる一冊。前向きにではあるが。

ウェブ時代をゆく ─いかに働き、いかに学ぶか (ちくま新書 687)

ウェブ時代をゆく ─いかに働き、いかに学ぶか (ちくま新書 687) 梅田 望夫

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star「個」の可能性と「個」への信頼
starウェブを武器にポジティブな人生を生きる指針
star多くの読者に推薦する

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いままでにないものを作るという分野(というよりはむしろ総体というべきか)で、どう見ても日本は外国(特にアメリカ)に負けているなぁ、と思っていたのです。
最近ありがちな記事で読むように世界トップの町工場、みたいに部品的なものという領域はそんなことはないというのはわかっているのです。そうではなくて、それを組み合わせた実体としての製品とか、インフラとか、社会的な仕組みとかね。

で、考えてみれば当たり前なんだけど、予測不可能な「いままでにないもの」を作るための方法っていうのは、基本的には偶然に頼るしかなく、とすれば、その偶然を発生しやすくする、そういった環境を作る、という方法になるわけですね。
(「パルミサーノ・レポート」も名前しか知らなかったなぁ)

当たり前といいつつも、自分の中でははっきり整理されていたわけではなくて、この本を読んでクリアになった感じです。

「イノベーションが起こりやすい国にすること。つまりは世界で戦える国にすることが何よりも重要なのです。」

変われる国・日本へ イノベート・ニッポン

変われる国・日本へ イノベート・ニッポン 坂村 健

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star坂村教授、存分に思いを語る
star人生のインフラとしての「勉強」
star視点の広さ

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Google Book Searchのトップページのデザインが変更され、ランダムな書籍の表紙が並ぶようになったそうです。

http://books.google.com/books?hl=en

といっても、今のところ英語版だけなんだけど。

ジャケ買いする日が来るのかも?(笑)

でも、本の装丁とかいいものはほんとにきれいだからねぇ。イラストレーターとか装丁者で検索できたりすると別の楽しみができるかも。

 

大崎善生の小説はどこの部分をとっても、美しいという気がします。
小説を読んでいると、風景描写とかを読み流してしまうことがままあると思うんだけど、大崎の場合はそういう読み方にはならないのよね。

なんでだろう?という疑問が言葉にならないものの自分の中にあったのかな。「ロックンロール」の主人公であるところの中年小説家、大崎の小説は中年小説家が主人公であることが多いんだけどまあ大崎自身の投影でもあるはず、のセリフを読んで、そんな疑問を持っていたことに気付いて、その答え、といっても答えそのものではないと思うんだけど、何かがわかったような気がしてます。

「何でもいいからひとつのことを、正確で美しい、ということはつまり適切な言葉を使って表現する。その枝葉の積み重ねの先にある樹が小説なんだと僕は考えている」

ロックンロール (角川文庫 お 49-4)

ロックンロール (角川文庫 お 49-4) 大崎 善生

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誰かが面白いと言っていた記憶があるのだが、誰だったか思い出せない(笑)。
まあ、それはともかく「生物と無生物のあいだ」を読みました。

生物と無生物のあいだ (講談社現代新書 1891)
生物と無生物のあいだ (講談社現代新書 1891) 福岡 伸一

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テーマは、タイトル通り、生物とは何か?ということなんですが、大学か高校の頃に同じテーマの講義を聞いて納得できなかった記憶があります。確かその時は、「自己複製能力」と、「物質の出入りがあること」というような定義だった・・・かな?

にしても、この人は文章がうまい。ポエティックな意味でもうまいと思うんだけど、それ以上に、テーマの浮かび上がらせ方がうまいねえ。おすすめです。

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